企業分析

【高配当銘柄】目指せ配当生活 JEPI

今回は高配当銘柄であるJEPI(JPモルガン・エクイティ・プレミアム・インカム・ETF(JPMorgan Equity Premium Income ETF))について紹介します。

高配当生活を目指している方は購入を検討 or 保有している方も多いのではないでしょうか。

JEPIとは

S&P500指数主を要ベンチマークとし、値上がり益を追求しつつ、毎月分配によるインカムの獲得を目指す銘柄になります。

S&P500構成銘柄を主とする大型銘柄とオプションの売却を組み合わせたポートフォリオから”株式の配当金”と”オプションプレミアム”を獲得し、そのインカムより毎月配当を目指しています。

オプション取引として、純資産の最大20%をELNにも投資します。

ELN(エクイティリンクノート)とは投資商品の一種であり、そのリターンが株式や株式指数(JEPIの場合、S&P500)のパフォーマンスにリンクする債券のことを言います。

JEPIは約8割をS&P500の大型銘柄を保有し、最大20%をELNにて構成します。

ボラティリティを抑えられる理由

ELNを通じてコールオプション(株式を事前に定めた価格で購入する権利)を販売しており、下記のようになります。

①満期日の価格が行使価格より小さいとき
⇒オプションは行使されず、当初の額面価格の満額を受け取ります。

②満期日の価格が行使価格より大きいとき
⇒オプションが行使され、当初の額面価格よりも低い額を受け取ります。

コールオプションは上記により、対象株価(JEPIではS&P500)が上がった時には損をし、対象株価が下がった場合にはオプションが行使されないので満額を受け取れます。

そのため、S&P500が値上がりした場合は
S&P500の値上がり>ELNによる損失
となるのでS&P500の値上がりを享受でき、

S&P500が値下がりした場合は
値下がり幅をELNの満額受け取りにより補うことで損失を軽減
することができます。

デメリットとしてはS&P500が値上がりしたときにはELNによる損失が発生するので、値上がり幅が小さくなってしまう
ということです。

株価

配当金として分配している分、株価の上昇はあまり見られませんね。
ただし、配当金を再投資することで、実質上昇していることになりますね。

構成銘柄

上述したように、ELNとS&P500銘柄で構成されています。

順位 上位銘柄 比率
1 S&P 500 INDEX ELN 13.56%
2 META PLATFORMS INC ORD 1.76%
3 AMAZON.COM INC ORD 1.75%
4 TRANE TECHNOLOGIES PLC ORD 1.70%
5 PROGRESSIVE CORP ORD 1.69%

配当金

配当月

1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12月。
そうです。毎月です。

配当金

24/3/22時点での株価ベースで23年ベースの配当金で計算すると配当利回りは8.26%となります。
非常に高いですね。

また、過去の配当金は以下になります。
2024年は現時点では昨年よりも配当金が減っていることがわかります。
年間配当金が直近で一番高かった2022年が年始の配当金が高くなかったので、
2024年はまだどうなるのかわからない状態ですね。

2024年 2023年 2022年 2021年
1月 $0.43 $0.57 $0.46 $0.54
2月 $0.30 $0.44 $0.38 $0.26
3月 $0.30 $0.41 $0.46 $0.32
4月 $0.45 $0.59 $0.35
5月 $0.42 $0.47 $0.37
6月 $0.37 $0.52 $0.31
7月 $0.36 $0.62 $0.40
8月 $0.29 $0.50 $0.26
9月 $0.34 $0.56 $0.34
10月 $0.36 $0.48 $0.34
11月 $0.36 $0.61 $0.37
12月 $0.39 $0.61 $0.38
合計 $4.76 $6.25 $4.25

まとめ

今回は高配当銘柄のJEPIを紹介しました。
S&P500の構成銘柄を含むため値上がり益を享受できつつ、毎月配当金が得られるため、ポートフォリオに検討してはいかがでしょうか。