企業分析

日本の株価指数の違い(TOPIX,日経平均株価)

今回は日本の株価指数であるTOPIX日経平均株価の違いについて説明します。

ニュースや新聞等で両者を見たり、耳にすることがあると思いますが違いを把握されていない方もいるのではないでしょうか。

また、新NISAで日本株に投資したいけど違いがわからない。
という方もおられるのではないでしょうか。

上記の方々に特に本記事を見ていただけたらなと思います。

TOPIXとは

東証株価指数(Tokyo Stock Price Index)の略称になります。

東京証券取引所のプライム市場に上場する原則すべての日本株を対象とした
浮動株ベースでの時価総額加重型で算出される株価指数です。

約2100社が含まれており、日本企業全体の平均を表していることになります。

算出方法は以下になります。

TOPIXの算出方法

TOPIX=(比較時の時価総額/基準時の時価総額)×100

1968年1月4日の数値を100としている値であり、単位はポイントまたは単位なしとなります。

ここで、時価総額ですが、下記の数字のことを言います。

時価総額=現在の株価×発行済み株式数

例えば24/6/9時点のトヨタ自動車では
株価3,219×15,794,987,460株=50兆8440億円

ユニクロでおなじみのファーストリテイリングでは
株価41,080×318,220,968株=13兆725億円

となります。

日経平均株価とは

日経225とも呼ばれます。

東京証券取引所のプライム市場に上場する銘柄から選定した225銘柄を対象とした株価の平均で算出される株価指数です。
日本経済新聞社が発表しています。

算出方法は以下になります。

日経平均株価の算出方法

日経平均株価=225銘柄すべての株価の合計/銘柄数(225)

平均株価となるので、単位は”円”になります。

算出方法が先ほどのTOPIXは時価総額を扱うのに対して、日経平均株価では株価をもとに算出します。

そのため、時価総額の高いトヨタ自動車(株価3,219)よりも
ファーストリテイリング(株価41,080)の方が株価が高いため、日経平均株価にはより影響を及ぼすことになります。

構成銘柄(上位10位)

それぞれの上位10位です
情報は2024/5/31時点での下記ETFより抜粋
TOPIX :1306 NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信
日経平均:1321 NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信
しています。

上述したように、算出方法が異なるので、銘柄・比率が異なっています。

TOPIX 日経平均
順位 銘柄 業種 構成比率 銘柄 業種 構成比率
1 ファーストリテイリング 小売業 9.92% トヨタ自動車 輸送用機器 4.62%
2 東京エレクトロン 電気機器 8.30% 三菱UFJフィナンシャル・グループ 銀行業 2.46%
3 ソフトバンクグループ 情報・通信業 4.46% ソニーグループ 電気機器 2.23%
4 アドバンテスト 電気機器 3.50% 日立製作所 電気機器 1.94%
5 信越化学工業 化学 2.41% 東京エレクトロン 電気機器 1.76%
6 KDDI 情報・通信業 2.14% 三井住友フィナンシャルグループ 銀行業 1.75%
7 リクルートホールディングス サービス業 1.96% キーエンス 電気機器 1.75%
8 TDK 電気機器 1.94% 三菱商事 卸売業 1.66%
9 ダイキン工業 機械 1.89% 三井物産 卸売業 1.56%
10 ファナック 電気機器 1.81% リクルートホールディングス サービス業 1.45%

まとめ

以下に表でまとめます。
銘柄数や算出方法に違いがあり、
TOPIX :分散範囲が広く、時価総額で算出
日経平均:選定された銘柄、株価で算出

されており、投資する際は何を優先するかで投資対象を選んでいきましょう。

TOPIX 日経平均
算出対象 東京証券取引所プライム市場の原則すべての日本株 東京証券取引所プライム市場の内選定された日本株
銘柄数 約2100銘柄 225銘柄
算出方法 (比較時の時価総額/基準時の時価総額)×100 225銘柄すべての株価の合計/銘柄数(225)